はあざみ (葉薊) 

学名  Acanthus mollis
日本名  ハアザミ(葉薊)
科名(日本名)  キツネノマゴ科
  日本語別名  アカンサス
漢名  蝦蟆花(カバカ,xiāmáhuā,がまか)
科名(漢名)  爵牀(シャクショウ,juéchuáng)科
  漢語別名  柔毛老鼠簕(ジュウモウロウソロク, róumáo lăoshŭlè)、茛艻花(コンロクカ,gènlèhuā)、鴨嘴花(オウシカ,yāzuĭhuā)
英名  Acanthus, Bear's breech, Brank-ursine
2005/06/09 跡見学園女子大学新座キャンパス

 ハアザミ属 Acanthus(老鼠簕 lăoshŭlè 屬)は、地中海地方・熱帯アジア・熱帯アフリカに約20-30種がある。

  
A. caroli-alexandri ギリシア産
  コバナミズヒイラギ A. ebracteatus(小花老鼠簕)
         
福建・廣東・インドシナ・インド・マラヤ・ニューギニア・濠洲産
  ムラサキミズヒイラギ A. ilicifolius(老鼠簕) 『中国本草図録』Ⅴ/2316
         
福建・廣東からアジアの熱帯・亜熱帯に産 『全国中草葯匯編』下/231-232
  A. leucostachyus(刺苞老鼠簕) 雲南・ヒマラヤ・インドシナ産
  ナガバハアザミ A. longifolius(A.balcanicus, A.hungaricus;長葉老鼠簕)
         
バルカン・ルーマニア・ブルガリア産
  ハアザミ A. mollis(蝦蟆花)
  トゲハアザミ A. spinosus
   
 キツネノマゴ科 Acanthaceae(爵牀 juéchuáng 科)については、キツネノマゴ科を見よ。
 属名の Acanthus は、ギリシア語の akantha(とげ)に由来し、葉に刺のあることから。和名はその意訳。
 地中海沿岸に分布。
 葉の形が古代ギリシア人に好まれ、建築・工芸の装飾文様としてよく用いられた。代表的なものは、B.C.5c.に始まるコリント式 Corintian order 円柱の柱頭 capital の装飾。(トゲハアザミ A. spinosus を写したものという)。
 アカンサス文様は、ヘレニズム時代に東方にもたらされ、ガンダーラ美術などにおいても造形されている。
 ヨーロッパでは、根を民間薬として用いる。
 日本には、明治時代にまず西洋建築の装飾として知られ、明治末になってから植物そのものが入った。

Acanthus caroli-alexandri 2023/06/21 神代植物公園
同上    2006/08/13 同上

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